親知らず
前々から口内の左下と右下に不穏な存在を認知はしていた。
痛くなかったけれど、横向きに生えてきて「これから暴れたらぁ」って声が聞こえたのだ。
夢の中で左下と右下の親知らずが、タラとレバー並みに話してた、、
左下「隣の歯が邪魔タラ」
右下「無理やり押し込むんレバ」
『『ヒィーーーハーー!!』』
重い腰をあげ歯医者に診てもらい左下から抜くことに。
抜いてもらう当日、軽い説明をされながら診察台を倒される。その最中ふと思った
「そういや、人生初めての手術じゃないか?」
あれよあれよと身体が倒され、目元にタオルを置かれ、医者の言う通り口を開け、麻酔を打たれた。
口の中に注射器を入れるのってぶっ飛んでません?さらに高音ドリルなんて突っ込んでくるんだもん、、、
銀さんと土方がちびるのも無理ないや
なんて思いながら口を開けてた。
しかし怖いのは最初だけで、気がついたら終わっていた。
万歳 麻酔!万歳 歯医者様! である。
まあなんやかんやあり無事経過を見守ることに。
さて、、口を開ければ今まで正面を向いていた憎っくき左下親知らずがないのである。代わりにポッカリと穴が空いている。
実に不思議な気分。
初めは麻酔のお陰で痛みや舌の感覚を感じなかったが、少しずつ抜いたところに鈍痛がするようになった。
慌てて痛み止めと抗生物質を飲みひと段落したら、今度は血生臭いのだ。
口をゆすぐと薄い紅色の粘液物質が出てくる。
そりゃあ口に穴開けたのだから仕方ない。
そしてその穴に食べカスが詰まる。
食べやすい様にお粥など食べてるから更に詰まりやすいのだと思う。そうめんの季節がよかったな、、
いま僕の口は臭いです。
唐突に失礼します。
うん。臭いんだな。これが言いたかった。
血なのか食べカスのせいなのかわからないが、におう。
確実に奥の穴からニオウ。
試供品のNONIOじゃ倒せん。
右下のヤツも抜いたらどうなるんだろうな。
誰か助けて。